THE GREEN LIVING イベント |
トークセッションレポート
少しずつ春の陽気が感じられる4月、KANADEMONO YOYOGI PARK にて特別イベント【 THE GREEN LIVING 】を開催しました。
スペシャルゲストとしてアンドプランツ バイヤーの佐藤桃子さんをお招きし、KANADEMONO バイヤーの落合ゆかさんと共に、植物とインテリアの心地よい関係性を紐解くトークセッションを行いました。
プロフェッショナルな二人の視点が交差し、暮らしを豊かにするヒントをステップ別にご紹介した、当日の様子をお届けします。
なぜ、「植物」が暮らしに必要なのか

佐藤 桃子
アンドプランツ バイヤー。植物の魅力を伝え、ライフスタイルに合わせたグリーンの提案を行うスペシャリスト。
─── 本日は、植物と家具、それぞれのスペシャリストであるお二人をお招きしました。インテリアとしてのグリーンの楽しみ方を深掘りしていければと思います。まず佐藤さんは、植物を空間に取り入れる魅力をどう捉えていますか?
佐藤さん(以下敬称略): アンドプランツのコンセプトに、「植物を入れることは、窓が一つ増えること」というのがあります。
植物を1つ置いておくと、窓の外の景色を取り込むように、空間がふっと柔らかくなるんです。
落合さん(以下敬称略): 素敵な表現ですね。確かに、グリーンがあるだけでお部屋の空気が変わります。

落合 ゆか
KANADEMONO バイヤー兼 商品企画。家具と植物が調和する、新しいインテリアの在り方を提案。
佐藤: 民俗学を学んでいた視点から見ても、日本人は古来、お猪口に草花を生けたり玄関先に置いたりと、緑を愛でる文化がDNAに刻まれていると思うんです。
落合: その発想はなかったです!でも確かに昔から日本人にとって、植物は身近ですよね。絵画などでもよく登場していますし。
佐藤: 模様替えにおいても、植物ってちょうどよくて。今あるものを別の観葉植物にするだけでいい感じに変わりますよ。鉢の色味を植え替えで変えるのもいいですね。
植物があるだけで、直線的な空間に柔らかなリズムが生まれる
佐藤: さらに言うと、植物って暮らしの上質さを演出できるものなんです。例えば、ホテルなどはエントランスや要所要所にありますよね。対してビジネスホテルとかにはあまり無い。
つまり、植物はあるだけで上質さ、空間や時間の余裕さを演出できるということなんです。「暮らしを素敵に見せたい」「ライフスタイルをワンランク上げたい」と言う方にはぴったりなアイテムといえます。
Step 1:「高さ」と「品種」で失敗を防ぐ
─── 「空間の格が上がる」というのは、まさに理想ですね!とはいえ、初心者がいきなり大きな木をお部屋に迎えるのは、少しハードルが高いようにも感じます。最初はどんな工夫から始めれば良いでしょうか?
落合: 植物を取り入れるのって、最初は難しく感じますよね。Step1 として、まずは小さい鉢から始めるのがいいと思います。
ただ、床にそのまま置いてしまうとポツンと寂しく見えがちなので、スツールの上に置くことで高さが生まれ、一気にディスプレイ感が出ます。KANADEMONO の「THE STOOL」や「アーノルドスツール」といったアイテムがおすすめですよ。
佐藤: 初心者の方が挑戦しやすい植物の種類でいうと、フィカス・ベンガレンシスですね。日本でたくさん育てられている「フィカス」の仲間を選ぶと間違いないです。
佐藤: ウンベラータもいろいろなサイズがあるので、お住まいの広さに合わせて選んでいただけます。これらは生産農家さんがひとつひとつ手作業で幹の曲がり(樹形)を作り、1年ほどかけて葉を育てて出荷しているので、実はすべて一点ものなんですよ。
Step 2:鉢が増えてきたら、家具と合わせる
─── 実際に購入される方からも、そうした曲がり樹形のインテリア性の高さに惹かれるというお声は多いですよね。そうしてお気に入りの植物が2鉢、3鉢と増えてきたら、次はどう飾るのがおすすめですか?
落合: Step2 として、植物が2〜3鉢と増えてきた時には、ベンチに並べて窓際でディスプレイ台として使うのがおすすめです。ベンチの下にスペースができるので、そこにバスケットを置いてケアアイテムを収納することも。
KANADEMONO の THE BENCH は、1cm 単位でサイズオーダーができるので、少ない鉢数や限られたスペースからでも取り入れやすいですよ。
佐藤: 植物がたくさんあると、ついスツールなどの置き場所を探しがちなんですよね。でも、なかなか「ちょうどいい」サイズがないことが多いので、1cm 単位でオーダーできるのは本当に嬉しいです。
─── 置き場所がぴったり決まると、日々のお世話も楽しくなりそうですね。先ほどケアアイテムのお話も出ましたが、道具もおしゃれにまとめつつ、植物を健やかに保つために「最低限これだけは持っておくべき」というものはありますか?
佐藤: 持っておくといいケアグッズは、ジョウロと霧吹きですね。実は霧吹きがとても重要で、観葉植物はもともと高温多湿な環境が好きなので、霧吹きで葉に水分を補給してあげることで、乾燥による葉の破れなどを防げます。
佐藤: また、植物につく虫や菌は水気(湿気)を嫌うことが多いので、こまめに葉水をしてあげることで、トラブルをゼロにはできなくても、目につくことはかなり減りますよ。
霧吹きのタイミングは1年を通して共通で、葉っぱが濡れていなければいつでもあげてOKです。ズボラな方なら、お休みの日に1日1回シュッシュッとしてあげるだけでも大丈夫ですよ。葉っぱに溜まった見えないチリや埃を洗い流してくれる効果もあります。ちなみに、ズボラな私は10日間お水をあげなくても大丈夫な植物を取り入れています(笑)。
Step 3:家具と植物を「一体化」させる
─── 霧吹きひとつで虫対策にもなるのは驚きです。さて、ここからはさらに踏み込んで、よりインテリアに馴染ませる「上級者編」の飾り方を教えてください。
落合: Step3 ですね。上級者の方には、シェルフを置いてそこにディスプレイする方法をご提案しています。本や小物と一緒にランダムに並べることで、コーディネートをさらに楽しんでいただけます。
おすすめなのが、元々は猫用に開発された「ネコ穴付き」の家具です。実はこのネコ穴には、ピッタリはまるように設計された別売りの「ワイヤーバスケット+鉢カバー」があるんです。バスケットをセットして、そこに観葉植物などのグリーンを飾るアレンジも素敵ですよ。
佐藤: アンドプランツの Table-Lサイズの鉢が、高さも幅も本当にジャストフィットするんですよね!
落合: そうなんです。ワイヤーバスケット+鉢カバーと組み合わせて使える、テーブルやシェルフなどをラインナップしています。
佐藤: あの穴の場所って、最初から決まっているんですか?
落合: 商品によっては、穴の位置はいくつか選べるようになっているので、お部屋の中の配置に合わせて選ぶといいかもしれません。
─── 家具と植物を一体化させるアイデアって、ありそうでなかったですよね。
佐藤: 「これがこうなったらいいな」という発想が、すぐに商品になるのが KANADEMONO さんの素晴らしいところですよね。
落合: ありがとうございます。「あったらいいな」という声から商品企画をしています。ほかにも、ハンギング(吊るす)タイプのグリーンとの組み合わせもご提案しています。
佐藤: グリーンのスペースを作るのに、ハンガーラックを使うのもすごくおすすめです。ハンギングって憧れる方が多いんですが、賃貸や新築だと天井に金具をつけられないことも多いじゃないですか。でもハンガーラックがあれば何鉢も吊るして飾れますし、下にも置けますからね。
落合: サイズバリエーションも幅 90cm・120cm とあるので、ご自宅に合わせて選んでいただけます。下にズラーっと並べるだけだと単調になってしまうので、ハンギングで高低差をつけて「グリーンのリズム」を生み出すのがポイントです。あとは、高さを出せるスタンドを使うのもいいですね。
佐藤: 植物目線で言っても、スタンドはとてもいいんです。床からの冷えから守ってくれますから。土が冷えるのは植物にとって良くないので、床から離して高さをつけ、冷気を近づけないようにするのは理にかなっています。
プロが教える「元気に育てる3つの鉄則」
─── 植物をお部屋に上手に取り入れつつ、元気に育てるためのコツはありますか?
佐藤: はい、あります!今日はぜひ、この3つのポイントを覚えていってほしいです。
- 日光:なるべく家の隅ではなく、明るい場所に置いてあげてください。日当たりが悪い場合は、太陽光に近い最近のLED照明で補ってあげるだけでもしっかり育ちますよ。
- 水やり:土が中までしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげます。メリハリをつけることで根が伸びますし、たっぷりのお水が鉢の中の老廃物を洗い流してくれるんです。
- 風:実はこれが一番大事かもしれません。風がないと、密閉された部屋にいるのと同じで不健康になってしまいます。また、風に揺れることで植物の「体幹」が鍛えられ、茎も太く丈夫になるんです。窓を開けたり、サーキュレーターなどを使って、空気を回してあげてください。
─── なるほど、人間と同じように環境を整えてあげることが大切なんですね。特に「風を作る」というのは、インテリアの工夫でも解決できそうです。
落合: そうなんです。空気を回すアイテムとして、じつは KANADEMONO でも天井につけられる「ダクトレールファン」を取り扱っているんですよ。
佐藤:これ、すごくいいですよね!上から風を回してあげるのは、植物にとって理想的です。
あと照明のお話でいうと、KANADEMONO さんの「バーライト」もすごくおすすめです。壁に葉っぱの影がふわっと映し出されるのが本当に素敵で。夕方から夜のリラックスした時間に、お部屋の雰囲気を変えるのにもぴったりですね。
落合: 植物にとっても、夜ずっと明るいままなのは良くないんですよね。なので夜はバーライトなどで少し全体的な照明を落としてあげるのがおすすめです。KANADEMONO のバーライトは調光機能もついていますし、向きを変えて間接照明としてもお使いいただけます。
佐藤: 観葉植物って、インテリア的にどうしてもお部屋の角に置きたくなりますよね。でもお部屋の角って日陰になりやすくて暗いことが多いんです。バーライトなら省スペースで縦に立てて置くこともできるので、植物を照らすのにもすごく便利だと思います。
🍃 お悩み解決!Q&Aコーナー
─── ではここで質問タイムです。
佐藤: 植木鉢に挿す「水分計」がおすすめです。土が乾燥して水が必要になると白く、潤っていると青いままなので、水やりのタイミングが視覚的にパッとわかって安心ですよ。
佐藤: パウダー状の防虫・防菌薬が効果的です。水に溶かして与えると根から成分を吸い上げ、葉から発散されるので虫が寄り付きにくくなります。また、土の代わりにハイドロカルチャーなどの無機物素材に植え替えると、発生リスクがグッと下がります。
佐藤: 室内での移動はOKですが、急激に明るさを変えると植物がパニックを起こすため、いきなり外に出すのは避けてください。レースカーテン越しにしたり、休日だけ窓際に移動させるなど、一段階ずつ明るい場所へ徐々に慣らしていくのがポイントです。
佐藤: 鉢底の穴から、太くてムチムチした根っこが溢れてきたら植え替えのサインです。実は、植物は少し小さめの鉢のほうが調子が良いんです。土が減っていたり、上が重くて倒れそうになっていない限り、無理に変える必要はありません。
暮らしに、新しい「窓」を
お気に入りの鉢をスツールに置いて高さを出してみたり、ベンチにいくつか並べてみたり。どう飾るかに正解はありません。家具と植物、そしてあなたの「好き」が調和した時、お部屋の表情は幾通りにも変化します。
まずは小さな一鉢から。今の暮らしに、新しい景色という名の「窓」を作ってみませんか?
KANADEMONO は、これからもあなたの感性を刺激し、自分らしい空間づくりをサポートするアイデアをお届けしていきます。